
腸内細菌叢のバランスを崩す要因
次のような様々な原因で、乳酸桿(かん)菌やビフィズス菌といった善玉菌が減少し、ブドウ球菌や大腸菌などの悪玉菌が増加して、腸内細菌のバランスを崩します。
母乳で育った赤ちゃんの便にはビフィズス菌が特に多く、腸内は弱酸性です。一方、人工乳で育った赤ちゃんの便にはビフィズス菌は少なく、その代わりもっと多種類の菌が見られます。また、離乳食を摂りはじめた赤ちゃんの便にはバクテロイデスやクロストリジウム、大腸菌などの非友好菌が増加していることが確認されています。年齢とともに、これらの非友好菌が優勢になり、成人型の細菌叢(そう)になります。離乳食の時期になると、ビフィズス菌は、大分減りますが、幼児から成人まではまだ優勢で、健全な腸内細菌叢(そう)が保たれます。
しかし、青年期を過ぎて、老年期になると、ビフィズス菌は減少し、人によっては激減することもあります。これは年齢が進むにつれて腸の動きが減ることと食生活の変化によるものと考えられています。
(T. Mitsuoka et al: Zentralbl. Bakteriol. Hyg. I. Orig. A, 234, 219-233
(1976), Y. Benno et al: Appl. Environ. Nicrobiol., 55, 1100-1105 (1989),
藤山佳秀ら:消化器病セミナー、94, 53-63 (2004))

記載のデータは、科学的実験・分析検査によるものですが、必ずしも普遍的な結論を示すものではありません。
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